"#フランス文学"の記事一覧

フランス文学探訪111 メリメ「カルメン」3 カルメンは覚悟の死 その後を追うドン・ホセ (追記)メリメについて …

 メリメの小説「カルメン」についての解説の続きです。  カルメンは覚悟の死だったように思われます。ドン・ホセは自分と一緒に暮らしてくれたら、彼女を殺さないと言うのですが、彼女はそれに応じないどころか、彼がプレゼントしてくれた指輪を外して、投げ捨ててしまいます。いかにも相手に殺してくれと言わんばかりの強い態度であり、情熱のままに生き…
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フランス文学探訪110 メリメ「カルメン」2 スペインの風習やボヘミアンの生活を詳しく描く・恋にのめり込むことの怖さ

 メリメの小説「カルメン」についての解説の続きです。  情熱の国スペインにふさわしいロマンスと言えますが、破滅的な恋愛であり、悲劇そのものです。男をとりこにする悪魔的な魅力を持っているカルメンの存在があってこそ、成立する話です。最初に語り手の前に登場する彼女の姿からして印象的です。黒ずくめで、髪にジャスミンの花を挿しています。カル…
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フランス文学探訪109 メリメ「カルメン」1 原作はドン・ホセの回想という設定・闘牛士は最後の方に少し登場するだけ

 ビゼーの歌劇によって、一躍有名になった作品です。「カルメン」のメロディーは大半の人が口ずさめるのではないでしょうか。改めて読み直して気づいたのですが、闘牛士は最後の方に少し登場するだけです。歌劇では、闘牛士はかなり存在感があります。それに歌劇には、ドン・ホセの婚約者が登場しますが、原作には出てきません。婚約者を捨ててまでカルメンにのめ…
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