大松達知氏の「個人史の歌物語」2 医師の歌・遺体解剖の実感・「白い巨塔」を象徴する「鎧」のような「白衣」・骨髄移植… 京都新聞の「短歌はいま」のコーナーに歌人の大松達知氏の「個人史の歌物語」には、医師である林祐一氏の次のような歌も取り上げられています。 しろがねのメスを当てれば遺体にはひんやりとした抵抗がある 白衣からひそかに袖が出ることを私の本音と思ってください どこまでも白い巨塔を歩くゆえ鎧のごとく白衣を愛す 私は高校三年の… コメント:0 2025年03月30日 #短歌 #医師の歌 #白衣 続きを読むread more
大松達知氏の「個人史の歌物語」1 「産む性と見なされ」原発事故の取材を外された記者の歌 京都新聞の「短歌はいま」のコーナーに歌人の大松達知氏の「個人史の歌物語」という文章が載っていましたが、その中に森沢真理氏の次のような歌に目が止まりました。 産む性と見なされ原発二十キロ圏内取材を外されており 女ゆえ最年少ゆえ庇われてふらふらと飛ぶ風船の赤 作者は新潟新報社の記者や論説編集委員を務めてきた女性だそうで… コメント:0 2025年03月29日 #短歌 続きを読むread more
京都市立美術大学の企画展「筆を執る 金城コレクションに遺る文化人の筆跡」1 美術作品の収集家でもある川端康成の書簡 京都市立美術大学では企画展「筆を執る 金城コレクションに遺る文化人の筆跡」が開かれていて、文化人の書簡などがいくつか展示されていました。その中に美術商に宛てられた川端康成の書簡がありました。康成が美術作品の収集家だとは知りませんでしたが、川端文学は日本の美を追求することが大きなテーマの一つですから、それは当然のことかもしれません。その書… コメント:0 2025年02月14日 #川端康成 続きを読むread more