十年前の巻雲短歌会会誌一四二号の会員作品「巻雲集」評3 ひさびさの出会い ○ひさびさの姉との昼餉に生湯葉の入りたるうどんはほっこりうまし(M) ○久々に飾る小さき内裏さま伏目がちなる微笑あたたかし(T) 両作品とも「ひさびさ」「久々」という語から始まっている。前者の歌は、姉との久しぶりの昼食の楽しさが、下の句のうどんの描写からよく伝わってくる。中でも「ほっこり」という口語的表現が効いて… コメント:0 2025年06月12日 #十年前の巻雲短歌 続きを読むread more
十年前の巻雲短歌会会誌一四二号の会員作品「巻雲集」評2 蛍とメダカを詠んだ歌 ○せせらぎに光を映し飛び交へる蛍の一匹力尽きゆく(K) ○満願にて四国遍路より戻る我を孵化したるメダカ迎へくれたり(A) 前者の歌は蛍、後者の歌はメダカが詠まれているが、趣きは全く異なる。 前者の歌は、客観的な写生詠であり、上の句は飛び交って乱舞している蛍の様子が想像されて美しいが、下の句に至って力が尽きて死に行く一匹… コメント:0 2025年06月11日 #短歌作品評 続きを読むread more
十年前の巻雲短歌会会誌一四二号の会員作品「巻雲集」評1 巻雲短歌会の会誌の最新号に、載せた文章を何回に分けて転載します。 十年前の一四二号「巻雲集」評 十年前の一四二号「巻雲集」評が手元に残っていたが、今まで「巻雲」誌に掲載する機会がないままだった。しかし、そのままにしておくのも惜しいので、今回、載せることにした。本来は一四三号に載せる予定だったが、主宰の植村紀子… コメント:0 2025年06月11日 #短歌作品評 続きを読むread more