"自作短歌"の記事一覧

拙文「連作短歌『団塊の世代の叫び』の口語版・文語版の比較」3

さらに次の四首を、やはり口語版・文語版の順に示します。    胃を悪くしてまで会社に奉仕するどうせ使い捨てと分かっていながら    人生の先がすっかり見えてきたどんなにムキになっても一緒    自分だけ大切にしてる若者を使ってこんなに骨が折れるか    マスコミの騒ぐほど不倫多くないそれだけエネルギー残ってりゃ立…
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拙文「連作短歌『団塊の世代の叫び』の口語版・文語版の比較」2

 まず口語版の歌を三首、次いで、それを文語版にしたものを示します。      すし詰めの教室手始めに団塊の世代の哀歓味わってきた   親の苦労話さんざん聞かされて戦争の疑似体験もした   エコノミックアニマルに何故なり果てた反骨精神持っていたはず   すし詰めの教室手始めに団塊の世代の哀歓味はひ来しか   親の苦労話…
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拙文「連作短歌『団塊の世代の叫び』の口語版・文語版の比較」1 

 俵万智さんの歌集「サラダ記念日」以来、口語短歌が主流で、若者たちも気軽に歌を詠むようになっています。世間に短歌を広めたその功績は大なるものがあると思いますが、口語短歌は現代の感覚を盛り込みやすいという利点はあるものの、内容的に軽い感じがしてリズムも単調になりやすい点に物足りなさを感じることがよくあります。「巻雲短歌会」は創設以来、半世…
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