"自作小説"の記事一覧

自作小説「守護神」68 第17章(その5) ※注 小説の時代設定は1970年代守護神17ー5

「それならそれでいいよ。俺のことはもうそれぐらいにして、いい加減に麻雀をやろうじゃないか」  島津はふてくされたように言った。 「あっさりと自分のドジを認めるんだな。まあ、みんなそれぐらいで勘弁してやろうじゃないか。勘弁できない分は、勝負でやっつけることにして」  米田が助けに出た。 「米田の言う通りだ。ユキももういいだろう…
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自作小説「守護神」67 第17章(その4) ※注 小説の時代設定は1970年代

「昼からおユキを誘って、バイクで郊外に行こうとしたんだ。その途中、誤って自動車にバイクをぶつけてしまってな。ぶつけてというほどひどいことじゃなく、少し傷を付けただけなんだが、修理代ということで二万五千円取られてしまったんだ」 「その中には私の一万円も含まれていたのよ」  ユキは口を尖らせた。 「ドジってるな。おまえの車はどうもな…
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自作小説「守護神」66 第17章(その3) ※注 小説の時代設定は1970年代

「島津が仮の親だ」  今度は島津がサイコロを振った。 「おや、俺からか」   谷口から順番に、パイを取って表向けた。  「やっぱり米田が親か。最初からハッスルせえってことだな」  谷口が米田の肩を叩いた。みんながそれぞれの場所に席を替わった時、ドアがノックされ、戸がすっと開いた。ユキだった。 「またみんな麻雀ね。いつもや…
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