今回の選挙結果を憂う 高市総裁の争点隠し・日本は今後ますます右傾化

今回の選挙は、誘導尋問ならぬ誘導選挙だったような印象を受けます。高市総裁は、高い支持率を背景に、自分でいいのかどうか選んでほしいと言っていましたが、具体的な政策は示さないままでした。新聞に掲載された自民党の宣伝広告にも、「どうしても実現したい『日本』があります」「日本列島を、強く豊かに」とあるだけで、どういう政策を行おうとしているのかということについては、何も書かれていませんでした。私の選挙区では、自民党候補は宣伝カーで、まず高市総裁の声を流していましたが、高市人気にあやかろうとしていることが見え見えでしたが、どの選挙区でも似たような状況だったのではないでしょうか。それがまんまと成功し、自民党は大勝し、高市総裁は早速、憲法改正のことを述べていましたが、選挙中はそのことにはほとんど触れていなかったのではないでしょうか。
 自民党は国民から信任されたということを口実に、これからどんどん保守的な政策してゆくものと思われます。防衛力は強化され、国民の自由を制限するような政策が実行されてゆくでしょう。女性の支持も多いように見受けられますが、高市総裁は夫婦別姓にも女系天皇にも反対論者ですから、女性の権利を高めてゆくような政策を取るとは思えません。
 台湾有事の高市発言をよしとするような意見も多いようであり、「強く」という広告もそれを受けてことだと思えますが、危険極まりないことではないでしょうか。中国の姿勢も問題ですが、高市総理はそれを逆手に取って、強い外交を目指し、国民の危機感をあおり立てています。これは日本が孤立していた戦前の状況の再現ではないでしょうか。現在、中国と対立している国は日本ぐらいしかありません。アメリカも中国とは対立を避けていますし、ヨーロッパも中国と友好関係を築こうとしています。高市発言をよく言ったと歓迎する向きも少なくないようですが、そのツケはいずれ日本に返ってきます。これからますます住みにくい国になってしまうことを憂えます。
 自民党の政治家は、選挙結果をいいことに、これからも政治資金のことにはルーズになるでしょうし、改革はほとんど進まないままでしょう。政治家だけは世間の常識とは関係がなく、特別な存在だと言わんばかりです。それをいつまでも許しておいていいものでしょうか。

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