朝日新聞の記事「五代友厚 濡れ衣だった『汚点』 官有物払い下げ『無関係』 教科書修正」2 五代の沈黙・誤解されるもととなった新聞の社説
写真は朝ドラ「あさが来た」の放送に合わせて行われた、「大阪取引所」と「大阪企業家ミュージアム」の「五代友厚展」でいただいたファイルを撮ったものです。
朝日新聞の「五代友厚 濡れ衣だった『汚点』 官有物払い下げ『無関係』 教科書修正」と題する記事には、北海道開拓使の官有物払い下げ事件に五代が関わっていたという濡れ衣を着せられたのは、当時、五代が全く反論しなかったことが大きいということも記されていました。その理由について、「当時の本人の手紙によれば、政府の重要な地位の人物から『決して気にかけるな』などと諭され、きっと深い意味があるのだろうと、弁明を断念したらしい」と記事には書かれています。
また、五代がこの事件に関わっていたと誤解されるもととなったのは、当時の「東京横浜毎日新聞」の社説であり、後に大久保利謙氏がこの社説などをもとに五代が払い下げを求めたかのように論文を書き、その説が学界に定着してしまったということも記されています。その社説には、「五代らが関わる関西貿易商会が開拓使と結託し、北海道物産のすべてを入手しようとしているという情報を得た」と記されているものの、その事実はなかったということも記事では明らかにされています。この事件が冤罪だったことを確かめた人物や団体として、末岡照啓氏、八木孝昌氏、「五代友厚官有物払い下げ説見直しを求める会」の名が、この記事には挙げられています。
定着した通説を人々は鵜呑みにすることが多いため、それを覆すのは容易なことではありませんが、それはこの問題に限ったことではなく、いろいろなことに通じるという気がします。
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