京都探訪394 「八木明ー磁の流れー」展 入れ子の鉢や蓋物の連続性の美しさ 均整の取れた造形作品の数々

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 中信美術館で開催中の「八木明ー磁の流れー」展を夫婦で見に行きました。さまざまな磁器が展示されていましたが、中でも目を奪われたのは、入れ子の鉢や蓋物でした。「入れ子」は、マトリョーシカ人形のように、大きさの異なる容器などを順に次々と中に入れていくものですが、それらを平面に一直線や渦巻き状にしてずらりと並べられると、連続性があり、そこに繊細で洗練された美しさも感じられました。
 八木家は代々京都で陶芸を生業としてきた家ですが、展覧会には明氏の作品だけでなく八木一族の作品も特別展示されていました。
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 展示されていた八木明氏の磁器は、入れ子の作品だけでなく、重皿、籠、水指、吊灯などもありました。茶室には、さまざまな紋盤が並べられて、それにも目をみはりました。吊灯は、灯心を燃やした跡もあり、実際使われたことがわかります。均整の取れた造形美を生み出す感性と緻密さに感心すると共に、磁器の可能性にも思いを馳せました。
 八木明氏の略歴の中に、「梅原猛と33人のアーティスト展」「梅原猛と10人のアーティスト展」などにも出品されたことが記されていますが、梅原氏が京都市立芸術大学の学長を務めた時に出会った人々による作品の展覧会ですが、当時はそういう展覧会が開催されていたのは知らなかったので、見てみたかった気がします。梅原氏の著作は大学時代から盛んに読みふけり、大きな影響を受けました。それらの展覧会には、梅原氏は書を出品されたそうです。

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