京都探訪382 京都文化博物館の「祇園祭 鷹山復興記念展」 約200年ぶりに後祭の巡行に参加 「梥本一洋展」近代の京都画壇で活躍した日本画家

先月24日、京都文化博物館で開催中の「祇園祭 鷹山復興記念展」と「梥本(まつもと)一洋展」を夫婦で見に行ってきました。
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 今年は3年ぶりに祇園祭の山鉾巡行が行われ、合わせて鷹山の山鉾が約200年ぶりに後祭の巡行に参加します。恐らく山鉾巡行は、大変な人出になると思いますので、それは京都テレビの中継で見ることにして、比較的空いている宵々山あたりの昼間に見に行くことにしています。
 鷹山は、江戸時代の1826年に大風雨の被害に遭い、休止状態(休み山)になり、幕末の禁門の変による大火で部材が焼失してしまいました。しかし、幸い、三体の御神体は残り、保存会の人々は精力的に古い絵画や文献の資料を探し求めた結果、長年の念願がかなってようやく鷹山の姿を復元させることに成功したわけです。展示品には、江戸時代の鷹山関連資料が何点もありました。長刀鉾・月鉾・菊水鉾の模型も展示されていましたが、このうち菊水鉾はやはり禁門の変で焼失し、1953年になってようやく復興しました。祇園祭は1100年以上の長い歴史がありますが、数々の苦難を乗り越えて、続けられていることに改めて感嘆の念を持ちます。
img20220624_21232549.jpgimg20220624_21242688.jpg  「梥本一洋展」には、約三十点の梥山一洋の作品が展示されていました。彼が書いた書簡や葉書、アルバム、吉井勇が短冊に記した短歌もありました。寡聞にして、梥本一洋という画家の存在は今まで知りませんでした。近代の京都画壇で活躍した日本画家で、独特の境地を切り開きました。古典を題材にした絵画、人物画、風景画、風俗画など題材は多岐にわたっていましたが、とりわけ人物の表情がそれぞれインパクトがあり、印象的でした。女性は古風な気品があり、妖艶な感じがするものもあって、目を引きました。「髪」という作品は、夫人をモデルにしたものだそうですが、長い髪、顔の表情、そのしぐさ、背景、それぞれが相俟って、古き良き日本の情緒を漂わせていました。「女人高野」は、全体がおぼろなタッチで、室谷寺に参詣する女性たちの姿を描き、宗教的な雰囲気が感じられました。

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