京都探訪381 「ポンペイ展」5 大劇場の回廊からの出土品・ギリシャ・ローマ神話の神々などを表したもの
「竪琴奏者の家」の他の出土品としては、男性胸像、女性胸像、祭壇、シカ像、ライオン像、アポロ像、祭壇、フレスコ画などが展示されていました。この邸宅も豪勢なものであったことがうかがえます。

大劇場の回廊から出土した「パレード用の兜」、「ユピテルとネプトゥヌスを表した脛当て」「ヘラクレスを表した肩当て」が展示されていました。
また「カロリーナ妃の家」から出土した「俳優(悲劇の若者役)」像と「俳優(女性役、おそらく遊女)」像もそれらと並べて展示されていました。当時の劇場の雰囲気をわずかながらしのべました。
ユピテルは全知全能の神で、ギリシャ神話のゼウスに当たります。ネプトゥヌスは海の神で、英語読みすれば、「ネプチューン」です。
英雄ヘラクレスとしては、ポンペイの他の別荘から出土した「食卓のヘラクレス」像も展示されていました。もともとアレクサンドロス大王のために制作された像で、出土品はそのコピーです。
大学時代、西洋文学を学ぶ者にとっては、ギリシャ・ローマ神話と聖書は必読書(小説の中でごく当然のように頻繁に出てきます) で、ラテン語は必修科目でした(ラテン語も小説の中でよく引用されます)。
番組「ポンペイ遺跡が日本にやってきた!」の中でポンペイの街がヴェスヴィオス火山の噴火で埋まってしまう状況が説明されていましたが、まず軽石が大量に降り注ぎ、その次に火砕流が襲い、火山灰の下に一挙に街が埋没してしまったと。ポンペイの遺跡は、そのため劣化を防ぎことができ、18世紀に発掘されるまで、当時の状態を保つことができたとも。それだから貴重な存在だと云えますが、逆にこれから二千年後に、今われわれが日常的に使っているものや、周囲にあるものはどれだけ残っているかと考えると、非常におぼつかない気がします。映像などの資料や歴史的建造物は後世に受け継がれてゆくかも知れませんが、保証の限りではありません。かろうじて希望が持てるとしたら、タイムカプセルのようなものでしょうか。5千年後に開けられる予定の大阪万博の時のタイムカプセルがどうなっているのか、気になるところですが。



ユピテルは全知全能の神で、ギリシャ神話のゼウスに当たります。ネプトゥヌスは海の神で、英語読みすれば、「ネプチューン」です。

大学時代、西洋文学を学ぶ者にとっては、ギリシャ・ローマ神話と聖書は必読書(小説の中でごく当然のように頻繁に出てきます) で、ラテン語は必修科目でした(ラテン語も小説の中でよく引用されます)。
番組「ポンペイ遺跡が日本にやってきた!」の中でポンペイの街がヴェスヴィオス火山の噴火で埋まってしまう状況が説明されていましたが、まず軽石が大量に降り注ぎ、その次に火砕流が襲い、火山灰の下に一挙に街が埋没してしまったと。ポンペイの遺跡は、そのため劣化を防ぎことができ、18世紀に発掘されるまで、当時の状態を保つことができたとも。それだから貴重な存在だと云えますが、逆にこれから二千年後に、今われわれが日常的に使っているものや、周囲にあるものはどれだけ残っているかと考えると、非常におぼつかない気がします。映像などの資料や歴史的建造物は後世に受け継がれてゆくかも知れませんが、保証の限りではありません。かろうじて希望が持てるとしたら、タイムカプセルのようなものでしょうか。5千年後に開けられる予定の大阪万博の時のタイムカプセルがどうなっているのか、気になるところですが。
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