京都探訪374 八坂神社の提灯に「紗月」さんの名も・美容の神として崇められている美御前社・「古事記」の記述

DSCF0328.JPGDSCF0329.JPGDSCF0330.JPG  八坂神社の建物の提灯や灯籠には、寄進者の名前が記されていますが、氏子である老舗や芸妓さんの名前が大半です。舞殿の提灯の中に有名芸妓だった「紗月」さんの名前がありました。昨年引退して、結婚されましたが、コロナ禍がなければ、もっと芸妓を続けておられたのではないでしょうか。花街はコロナによって、特に厳しいダメージを受けました。私自身は、花街と縁のない生活を送ってきましたが、京都を代表する伝統文化の一つであり、守っていかねばならないものです。上方落語の中で、花街の話が結構ありますが、大阪の花街はほとんど消滅してしまったような気がします。
DSCF0334.JPGDSCF0333.JPG 八坂神社の末社で一番参拝者が多かったのは、美御前社でした。美容の神として崇められ、社前に湧き出る「美容水」を肌に数滴つけると身も心も美しくなると言われています。
 祭神は、多岐理毘売命(たぎりびめのみこと)、市杵島比売命(いちきしまひめのみこと)、多岐津比売命(たぎつひめのみこと)で、天照大神(あまてらすおおかみ)と素戔嗚尊(すさのをのみこと)と誓約(うけい)をしたとき、天照大神が素戔嗚尊の剣を三つに折り、天の真名井の聖水で洗い清め、よく噛んで吐き出した息より生じたのが、この三女神だったということが、「古事記」に記されています。この三女神はいずれも福岡県の沖ノ島などにある宗像神社の祭神であり、朝鮮半島への航海の守護神だったといいます。そこには直接、美の要素は見られませんが、清浄や潔白の象徴であり、市杵島比売命が、後世、弁才天と同じ神として見られるようになったこともあって、美の神となったのではないでしょうか。順番は逆で、いつしか美の神と見なされるようになったから、弁才天と同一視されたのかもしれませんが。

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