大阪探訪143 映画探訪  半世紀前、上六映画劇場・上六地下劇場・上六大映で見た映画

DSCN8204.JPGDSCN8205.JPG 半世紀前、上六でよく通った映画館がありました。一つは今の新歌舞伎座付近にあった、一階の上六映画劇場(洋画)、地階の上六地下劇場(邦画)です。小学生新聞を取っていた時、日曜の朝に使える子供用の映画割引券が付いており、それでたくさん見ましたが、その時代でよく覚えているのは、「妖星ゴラス」(星が地球に衝突しそうになり、それをどう防ぐかという内容です)や「キングコング対ゴジラ」です。
 中学時代は、怪獣映画と加山雄三さん主演の若大将シリーズの映画の二本立てを好んで見ました。高校時代、F君と一緒に見に行った三船敏郎さん主演の「風林火山」は、戦いの場面の壮大さに圧倒されました。武田信玄が中村錦之助さん、上杉謙信が石原裕次郎さん、由布姫が佐久間良子さんという豪華な俳優陣でした。
 上六映画劇場で洋画として一番最初に見たのは、中学時代、チャールトン・ヘストン主演の「大将軍」です。11世紀のノルマンディを舞台にしたもので、これも壮大な戦闘場面が見ものでした。映画のパンフレットを買ったのも、この時が最初でした。もっとも、映画料金が学生の身にとっては負担だったので、洋画は専ら料金が安い大毎地下劇場、戎橋劇場、天王寺ステーションで見ることの方が多かったのですが。
 もう一つ、今のハイハイタウンのすぐ南側に、上六大映という映画館がありましたが、この映画館も今はありません。ここで見たものは、市川雷蔵さんの「新・ 鞍馬天狗」・「忍びの者」(雷蔵さんがりりしくてカッコよく、惚れ惚れしました。鞍馬天狗は勤王の志士の味方ですが、新選組の近藤勇には一目置いているところがありました。「忍びの者」は品川隆二さんが主演したテレビ版も素晴らしく、毎週見ていました。石川五右衛門が忍者だったという設定です)、「ザ・ガードマン」(テレビ版の映画化ですが、ガードーマンという仕事が日本ではまだ一般的に知られていなかった時代で、新鮮でした)、「大怪獣ガメラ」シリーズ(1作目は白黒でした。東宝の怪獣映画とはまた違った趣きがありました)、「大魔神」シリーズ(時代劇の特撮映画というのが、真新しく、大魔神は圧倒的な存在感がありました)などです。

この記事へのコメント

2021年09月14日 11:10
僕も上六大映で良く映画を観ました。三和印刷さんの経営で
玉造にも映画館をお持ちでしたね。
石田世一
2021年09月20日 17:28
コメント、ありがとうございます。上六大映の経営者については、よく知りませんでしたが、玉造にも持っておられたのですね。映画のチラシなどをもらった覚えがありますが、三和印刷さんが印刷されていたのでしょうか。

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